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エルシド (競走馬) : ウィキペディア日本語版
エルシド (競走馬)

エルシド(''El Cid'')とは、フランスで生産・調教されたアングロアラブ競走馬種牡馬である。引退後は日高軽種馬農業協同組合により輸入され日本で種牡馬として繋養されると、多数の活躍馬を送り出した。
※以下、馬齢はすべて2000年以前に使用された旧表記(数え年)にて記述する。
== 概要 ==
フランスで生産されたエルシドは、同国のアングロアラブ競馬で4歳までに19戦11勝、2着5回3着1回という戦績を収めた。重賞での勝ち鞍としてアングロアラブ・グランドナショナル、アラカド賞などがある。
その後は日高軽種馬農業協同組合により日本に輸入されると、初年度産駒でアラブ王冠を制した快速馬ムツミマサルを、さらに2年目の産駒から南関東公営競馬タイムラインのライバルとして活躍したスカレーを出した。翌年以降もホクトライデンキンカイチフジに代表されるようなアングロアラブの強豪馬を次々と輩出。同時期に活躍した種牡馬であるセイユウセンジユタガミホマレに比べると出走頭数は少なかったが、その分産駒は粒ぞろいだった。1976年には中央・地方アングロアラブリーディング5位、AEI1.85という数字を残している〔JBIS Serch、アングロアラブ年度別総合サイアーランキング(1976年)  (2014年8月1日閲覧)。なお、同データベースには1973年以前のリーディング記録は残されていない。〕。
1985年、腎不全により24歳で死去。この年も種牡馬として20頭の繁殖牝馬に交配されており、その中からは最後の大物産駒として紫桐杯兵庫大賞典など重賞通算9勝を挙げたビソウエルシドが出た。
軽種馬農協繋養の種牡馬としてセリ市場上場義務が課せられていたため、テスコボーイとともに同市場の発展に大いに貢献したとされる。その功績を讃え、同農協にはエルシドの銅像が建てられたという。また、その父系はスカレーとイナリトウザイの子キタノトウザイが種牡馬として大成功を収めたのを始め大いに繁栄した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「エルシド (競走馬)」の詳細全文を読む



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